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2017年3月21日火曜日

週末は忙しい

どうもこんにちは

作日曜日は朝から予定がいっぱい…



まずは朝から名古屋高校ラグビー部のウェイトトレーニングMAX測定会
3ヶ月に一度の恒例行事です
1年生はこれで丸1年間レジスタンストレーニングを続けてきたわけで、一つの節目として結果を真摯に受け止め、今後もラグビーと真摯に向き合って欲しいなと思います

昼には名古屋高校に来校していた早稲田大学ラグビー部の山下大悟監督と幸運にもご挨拶させていただいて

夕方からはNSCAのトレーニングセミナー
豊田自動織機シャトルズのS&Cコーチである鳥越氏が講師を務めてくださり「オリンピックリフティング」を実践する講習


パワー向上のために実施されるオリンピックリフティング、ラグビーに限らずあらゆるスポーツのパフォーマンスを高めるとしてストレングストレーニングに導入されています

名古屋高校の選手にもぜひ実施させたいのですが、何よりもまず自分がうまく実施できないこと、器具が十分に揃っていないことから導入を躊躇していましたが、
今回のセミナーで段階的に動作を習得する方法や具体的な注意点などを細かく指導してくださり、これから少しずつ自分でも練習し可能な範囲内で選手に実施させていくイメージが湧きました

最近少し座学の方に偏り気味でしたが、やはり実践して体感するというのが自分に合っていると実感。

今後もバランスよく勉強していかないといけませんね






さらに夜には名古屋高校ラグビー部卒業生及び保護者の皆さんとの謝恩会に出席

私が名古屋高校ラグビー部のスタッフに入閣したのと同時に高校に入学してきた選手たちだったので、丸3年時間を共有させてもらったことになります

そんな生徒たちと楽しく食事し、親御さんとは思い出話や今だからできる話で盛り上がりました

入学当時は小さくて細かった子達がいつのまにかこの春から大学生(結構浪人生もいるけど)
時の流れは早いものだなぁと感慨深いものがあります


これからはOBとして気軽にグランドに戻ってきて欲しいものです


さらにさらに
散会後はスタッフでミーティングという名目で飲み直し。
話は尽きず、深夜過ぎまで居酒屋で…





さすがにこれだけ予定が詰まっているときつい(苦笑
とは言え一日楽しく過ごして心はリフレッシュできた気がします

今年度も残りわずか、上手に英気を養って良い一年の締めくくりにしたいものです☆




…それでは!



【お知らせ】
3月22日(水)午前の部
都合により休診とさせていただきます

宜しくお願いしたします







休診のお知らせ

どうもこんにちは

3月22日(水)
都合により「午前のみ」休診とさせていただきます

午後の部は通常通り16時より施術受付いたします

ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願いいたします

2017年3月14日火曜日

気道確保

どうもこんにちは

最近めっきりブログの更新頻度が落ちていてますが
おかげさまで元気にやっています

時間を作ってこまめに更新していかないといけませんね


さて先日こんなニュースがありました

「サッカーの試合中に味方同士の接触により意識を失った選手に、相手チームの選手が駆け寄り舌を引き出して気道確保をした」

というもので
直前に差別発言を受けていたにもかかわらず、ためらうことなく人命を救う行動を起こしたことが賞賛されています


スポーツの現場に立つ身として人ごとではないので確認してみたところ

「命を救うための行動」としてはとても素晴らしいものであるのは間違いないものの
動画を見ると少し怖さも感じました

それは
意識を失った選手はかなりの勢いで味方選手と接触しており、頚椎を損傷している可能性を否定できないからです

頚椎の中には「頸髄」という大切な神経が通っており、頚椎を損傷していた場合には状況によっては首を動かすことで命を危険に晒す可能性があります

ラグビーやサッカーなどでの相手選手との接触や、スキーやスノーボード等での転倒、高所からの落下などで意識を消失した場合はまず「頚椎の固定」が最優先とされており
その上で呼吸を確認し、必要であれば気道の確保や口腔内の異物の除去を行うことになります

繰り返しになりますが、損傷した頚椎を不用意に動かすことは死につながるからです

映像では即座に口の中に手を入れ、身体を横向きに倒していますが
もしも頚椎損傷があったら…
その行動が必ずしも正解だったとは言えません



もちろん行動を起こしたことは悪いことではありません
しかしこの処置をとったのが医療関係者であったら、軽率と言われてしまうでしょう


特にラグビーの現場ではこのような不測の事態が起こる可能性が他の競技に比べて格段い高いのが現実です

現在
ラグビーの試合会場には「セーフティアシスタント」と呼ばれる医務心得者が必要なことになっていますが
実はこの資格、非常に簡単な講習で認定を受けることが可能です

そのため残念ながら単にセーフティアシスタントとして認定を受けただけでこういった事態に正しく対応できるのか甚だ疑問です

ラグビーというスポーツを世間に根付かせるためは本来であればしっかりと教育を受けた医療関係者を必ず試合会場に配備するなり、安全講習をもっと頻繁に継続的に行うなりすべきだたとは思いますが
今は制度についてあれこれ言っても仕方ないので…


兎にも角にも
意識消失が見られたら、まずは頚椎の固定です。
そして頚椎損傷の可能性があればそのまますぐに救急車を呼びましょう



「不測の事態はいつか必ず起こるもの」と心に留め
正しい判断の上で適切な処置を行うことができるように少しでも知識をもち、常に準備をしておけるといいですね





…それでは!




ちなみに
頚椎損傷が否定される場合「舌を引っ張り出す」という方法ではなく、頭部後屈顎先挙上法で気道を確保するのが一般的です

救命訓練などで行われるアレです
(画像は日本赤十字社HPより)







2017年3月10日金曜日

足、足関節周囲の疲労骨折

どうもこんにちは

17歳女性、高校生陸上選手(短中距離)
3ヶ月に渡る足背痛(足の甲の根元あたり)
痛みがでた当初のレントゲンでは異常なかった


さてこれだけの情報で、真っ先に疑うべき怪我はなんでしょうか

答えは後ほど。




スポーツを頑張る学生で時折遭遇するのが
「疲労骨折」

「ごく小さな外力が繰り返し局所に加わる結果、骨に微小骨折様の変化をきたし最終的に完全骨折に至ることもある」と定義されます

好発年齢は17歳をピークとする論文や施設ごとの研究が多く、摂食障害、生理不順、骨粗鬆症に関連し女子に多く見られます

疲労骨折は発症(痛みが出て)から2ー4週後に初めてレントゲン上で変化が見られるようになり、さらに
一度の外力で起こる骨折と違い徐々に痛みが増強することが多い為、初期では見落とされがちです

早期診断がなされた症例は重症化してから治療を開始した症例と比較して平均で2週間スポーツへの復帰が早かったとの報告もあるため、早期に発見して治療を開始することが何より大切と言えるでしょう

骨シンチグラフィーやMRI検査であれば早期から診断が可能なため、レントゲン検査で問題なかったとしても疑わしい場合慎重に扱う必要があります。当院では提携のスポーツ専門医がいる病院を紹介するようにしています

さて冒頭で紹介した患者さんは

痛みがでた当初にレントゲン検査を受けたが異常なしと言われ、3ヶ月間放置し走っていたところ、痛みが徐々に強くなり走れなくなったため当院を受診
他院を紹介した結果、MRIにて「足舟状骨疲労骨折」が判明しました



足関節以下、足部の痛みでは特に
「内果(脛骨)」「舟状骨」「中足骨」の三つの疲労骨折は要注意と言われています

これらは重症化すると治療が長期に及ぶだけでなく、なかなか骨折がくっつかず手術が必要になることがあるからです



学生では限られた時間と期間の中で試合に向けて練習を重ねる必要があります
そのため
できるだけ練習を休みたくない、と我慢して練習を続けた結果重症化するということが起こりがちです


大切なのはまず
「疑うこと」

レントゲンで異常がなかったから
走れるから

などを理由にして見逃したり


我慢して続けた結果、本当に大切な試合に出られなくなるなんていうことがない様にしなくてはいけません

治療者側の責任ではありますが。


どこかが痛いなと思ったら、放置せずに必ず専門家の元を受診しましょう

…それでは!